さざなみ読書録

29歳のペーペー社会人が主に本の感想、ごくまれに創作物などを不定期で投稿します。さざなみも立たないような日常。

【雑記】MPが たりない!

「おかたづけ」はまるで魔法のよう。

 家がきれいになることが魔法のようではなくて、一つ片付けるたびに自分の中の何かを消費するのが魔法のようなのだ。

食べ終わった食器。パンの袋。びん。カン。

 

 そういえば実家の母親は本当に何でもないことのように、音もなく僕が散らかした諸々を次々と始末していた。今思い返すと大偉業である。母は大魔法使いか、あるいは片付けに魔力を使わない特殊な人種だったのかもしれない。

実家時代に甘えすぎて魔法の鍛錬を怠った結果、確実にしわ寄せがきている。最も身近な自業自得である。

 

 まず目の前の机の中のごく一部を片付け。魔力(MP)を1消費。

朝ごはんの準備でコーヒーを注ぐ。MPを1消費。

食べ終わる。炭水化物が体内に入り消化が始まる。MPを1消費。

これで洗顔着替えでもしようものなら、あとは出勤用の箒に乗って飛ぶ僅かなMPくらいしか残らない。

目の前の昨日食べたサラダの皿を片付けるためのMP1も惜しいくらいだ。

 

 夏休みに生徒以上に休みを取ったというのに、MPが回復する兆しも最大MPが増える見込みも、まったくない。

夏休みが終わり間違いなく今以上に余裕がなくなる日常、

絶対に、MPが、たりない!

 

 

 

 

注1:片付けにMP消費という概念は確か川尻こだま先生(あるいは藤井おでこ先生)か中憲人先生(あるいは犬のかがやき先生)がエッセイ漫画ですでに使っている気がする。オリジナリティはない。

注2:ちなみに、ケリー・マクゴニカル先生のスタンフォードでの授業によれば、MPはそのまま「意志力」という言葉がつけられ、脳科学の専門的な研究がなされているらしい。

注3:箒で出勤するのはあまりに前時代的かもしれないが、実は僕は今でもたまにやっている。微妙に汽車に間に合わなさそうなときに便利。