【雑記】気に入ったものと暮らす
最近、本を読んでも読書メーター(みねね - 読書メーター)よりちゃんと練ったり調べたりして感想を書くのがつらくなってきたんですよね。冬休みが終わって仕事が始まったせいもありますが、毎晩無気力症候群と不眠症のセットを発症しているのが主な原因です。
心身ともにやられています。どこかで根本的な解決が必要ですね……。
あ、でもこの間に『ファイト・クラブ』や『阿Q正伝』など古典的(?)名作を読んだので、そちらはまた弊ブログで感想をまとめたいと思います。
そして何より、森絵都先生の『みかづき』は僕の将来にとって意味のある出会いでした。これは教育関係者必読の一冊です。感想をちゃんとまとめるために、学習指導要領改訂の流れとポイントなど、数か月前にすっかり忘却してしまったもろもろを現在復習しています。
気に入ったものと暮らす、不眠症に打ち勝つ
ここ一週間ほど午前三時より前に眠れていないのですが、特に仕事や前向きな趣味に打ち込んでいるわけでもないんですよね。
ひたすらツイッターのタイムラインを更新し続けたり(あのシュッ、ポンって音いいですよね)インスタのもう見たストーリーを何周かしたり読書メーターで自分の感想を見返して首を傾げたりと、生産性のないことしかできないのです。ちょっとまずいんじゃないかしらん。
ある夜はひたすらカメラロールをスクロールして思い出さんでもいーことを延々と振り返っていました。最近そんなに嫌なことあったかな。
それで、こんな写真が出てきました。
なんで撮ったかも忘れましたが、たいてい携帯しているペンケースの中身と、もっているだけのインク瓶の写真。
僕、万年筆好きなんですよね。数学科の大学院生だったら筆記用具くらいは贅沢してもいいだろう、という謎の見栄から、少しずつ充実させています。
実際、M2で研究をしていた際には大変お世話になりました。当時は写真の黒いペン(PILOTのCUSTOM 96 という名前だと思います)とブルーブラックのインク(右手前の白い六芒星っぽいマークの蓋がついたものです。ちなみにこれはモンブラン社のインクで、白い星マークは冠雪を表しています。モンブランの各万年筆にも採用されています。将来的に欲しい万年筆の一本ですがいかんせん超高級品……)しか持っていませんでしたが、万年筆が一本、インク瓶が一本で戦ってきたようなものです。
思考を邪魔しない程度の書きやすさと、手が上滑りしない程度の摩擦で、ボールペンなどほかの筆記具よりもずっと「数学向き」でした。それに、インクを瓶から吸入して詰め替えるのがまたいい。今日は早めに帰ろう、あの定理は今日中に理解しておかないとな、なんて考えながらティッシュを真っ青にしつつインクを入れる時間で、日々のメリハリもつけられていたのではないかと思っています。
……語りすぎてしまった。とにかく数学の第一線から退いた後も、日記をつけたり、家や職場で一人机と向き合う時には万年筆を愛用しています。
やっぱり、気に入ったものと暮らすのって大事ですね。モチベーションも上がるし。
僕は小さく完結する方の人生を選んだ身なので、せめて狭い自分の世界でくらいは、自分の気に入ったもので囲んでおきたいものです。広義の世界を救うのはヒーローにお任せするので、僕は僕の世界を、いつでもひとさまを呼べる程度に、整ったものにして維持したいという思想です。
ところが最近のこの不眠生活です。理想としている暮らしからも日々遠ざかっているような気がします。万年筆も先日久しぶりに使ったし、日記にいたっては新年入ってから書いていないような……。寝るべき時間に寝ていないと、朝目が覚めていても意欲が落ちてしまいます。
スマホ依存気味なのが悪いのは明らかなんですよね。意志の力が弱まっているのを感じる。でも、無意識で(精神的に)しんどいときについスマホ見ちゃうのってどうしたらやめられるんでしょう。根性論のみに頼らない、システマティックな方法を身に着けたいものです。
持ち運び用のパソコンを新調したり、本をたくさん買ったり、こうして万年筆を充実させたり。最近ようやく自分で自分の機嫌を取る方法、ちゃんと一人で生きていく方法を学び始めました。でも、気に入ったものとちゃんと暮らすには、自分もそれに見合うくらいちゃんとしないといけないなと思った次第です。
明日からまた仕事です。頑張りましょう。おやすみなさい。